FXでのリスクリワードと勝率の関係は?計算方法と使うコツを解説!

FXのリスクリワードという言葉を聞くけど、よくわからないという方も多いのではないでしょうか。
リスクリワード手法を知っていると、勝率が低くても、収益を増やせるトレードができるようになります。
この記事では、リスクリワードとはどのようなものか、計算方法や計算するメリットについて解説していきます。
目次
FXでのリスクリワードとは?

リスクリワードとは、1回のトレードにおける「リスク(損失)」と「リワード(報酬)」の比率のことをいいます。
リスクリワードレシオと呼ばれることもあり、この比率を使って、1回のトレードの価値を定量化することができます。
リスクリワードの数字を意識すると、トレードの勝敗ではなく、利益率で判断でき、有利なトレードを実現できます。
リスクリワードで利益の比率が上回っている場合には、損切りが続いていても、1回の利益が大きければカバー可能だからです。
プロの投資家は、リスクに焦点を合わせて、これからの投資金額が、利益に見合うかどうかを見定めながら取引を行っています。
リスクリワードの計算方法

リスクリワードの計算方法は、以下の通りです。
リスクリワード比率=勝ちトレードの平均利益/負けトレードの平均損失
勝ちトレードの平均利益の額と、負けトレードの平均損失の額が同じであれば、リスクリワードは「1」となります。
- リスクリワードが1以上……勝ちトレードの利益額 > 負けトレードの損失額
- リスクリワードが1以下……負けトレードの損失額 > 勝ちトレードの利益額
数値としては3以上あるのが理想的ですが、実際には2を越えていれば十分に優秀です。
1対2のリスクリワードであれば、40%の勝率でも利益を上げることも可能性となります。
例)1万通貨のドル円のトレードにて
たとえば、勝率40%で、リミット(利益):20pips、ストップ(損失):10pipsとして、
利益と損失の比率を「2:1」とします。
1万通貨のドル円のトレードを10回して
6回負けで -1000円×6=-6000円 →6000円の損失、
4回勝ちで 2000円×4= 8000円 →8000円の利益
→合計では2000円のプラス利益となります。
1対2のリスクリワードを実現するには、指値注文のpips差を逆指値(ストップ)注文の2倍に設定します。
リスクリワードと勝率
リスクリワードと勝率について見ていきましょう。
FXの勝率は、「勝ちトレードの数÷全てのトレードの数」で計算できます。

リスクリワードと勝率は、どちらかの選択を迫られる反比例の関係です。
どちらかを良くすればどちらかが悪くなるという関係です。
勝率を追い求めれば、リスクリワードが悪化し、反対にリスクリワードを追い求めると、勝率が悪化します。
利益とリスクリワード、勝率の関係をまとめると次の通りです。
- リスクリワードが低くなると、勝率を高めなければ利益を出せません。
- リスクリワードが高くなれば、勝率が低くても利益をあげられます。
初心者はリスクリワードを重視して、利益>損失になるようにトレード戦略を立てることをおすすめします。
勝率を追求しすぎず、お金の増加率であるリスクリワードの値もチェックしましょう。
FXでリスクリワードを意識するメリット2つと注意点

FXでリスクリワードを計算するメリットを見ていきましょう。
リスクリワードは、損切りの基本知識にもなっており、資産運用を成功させている投資家はその重要性を知っています。
勝率に惑わされないトレードは、全体の収益の得やすさを示すリスクリワードによって実現できます。
メリット1:勝率だけではわからないことがわかる
リスクリワードは、勝率だけではわかりにくい、自分の取引のパフォーマンスを知ることができます。
投資分野において、資金を増やせるかどうかをチェックする計算方法として使われていいます。
90%以上の勝率があるのに、損益がマイナスになっている時は、だいたいリスクリワードが低い場合がよくあります。
勝率を100%に近づけるよりも、リスクリワードで損益の比率を高めた方がよいでしょう。
メリット2:損切することを許容できる
FXでリスクリワードを計算するようになると、損切りを収益増加のために必要なこととして許容できます。
なぜなら、50%を下回る勝率でも利益が出せるということを理解できるようになるからです。
初心者のうちからリスクリワードの概念を頭にいれておきましょう。
損切りの目安と方法を学ぶと、さらに自分のFXトレードの質を高めることができます。
リスクリワードの 注意点
リスクリワードを意識したトレードは、勝率が下がります。
1回の利益をじっくりと上げていくので、勝ちで終わるトレード数が少なくなってしまうからです。
大切なのは、損益のバランスで、安定して利益を出していれば、勝率が低くても心配ありません。
FXでリスクリワードを使うコツ3つ

FXでリスクリワードを使うコツは以下の3つとなります。
- リスクリワードは固定して考えること
- リスクリワードは1:2を基準にする
- リスクリワード・勝率にこだわりすぎない
コツ1:リスクリワードは固定して考えること
リスクリワードを固定して考えることがFXで使う上で重要です。
固定することで、取引に自分の感情を入れずに損小利大の枠組みを作ることができます。
リスクリワードを気にしすぎると、損切りしにくくなるので気をつけましょう。
最初から固定しておけば、ストレスなくトレードできます
コツ2:リスクリワードは1:2を基準に
FXのリスクリワードは、1:2を基準にする点がコツです。
理由は、ベストの「3」を意識しすぎると、逆に成績が下がってしまうからです。
初心者は、1:2の比率を基準に考えるのがおすすめです。
コツ3:リスクリワードと勝率にこだわりすぎない
リスクリワードや勝率にこだわりすぎないのも大切です。
細かく気にしすぎてもストレスとなります。
初心者も慣れないうちはこんなものかなと気楽に落ち着いてトレードしましょう。
「 FXリスクリワードと勝率の関係は?計算方法と使うコツを解説!」のまとめ
ここまで、リスクリワードとはどのようなものか、計算方法や計算するメリットについて解説してきました。
リスクリワードとは、1回の取引における「損失:利益」の比率を言います。
FXで利益を積み上げていくためには、損失よりも常に利益の方が大きくなるようにしなければいけません。
慣れるまでは、計算するのが面倒だと感じるかもしれませんが、理解し取り入れれば、リスクリワードを意識したトレードができるようになります。
リスクリワードを計算すれば、自分のトレードの現状を知ることができるので、ぜひトレードに活かしていきましょう。