FXのRCIとは?使い方や注意点を解説!

FXのRCIという名前を聞いたことはあっても、どのように使えばよいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。
RCIは、MT4には、最初からは標準装備されていませんが、使い方を知ると大変便利なインジケーターです。
ここでは、RCIとは何か?FXトレードでどのように使えばよいのかについて、解説していきます。
FXのRCIとは?
FXのRCIは、オシレーター系のテクニカル指標として知られています。
時間と価格に順位をつけて、それぞれどのくらい関連性があるかを計算します。
RCI(Rank Correlation Index)は、日本語では順位相関係数と訳されます。
現在の相場の強弱や過熱度を読み取ることで、売られすぎ買われすぎがわかるため、売買のタイミングを見極めるのに使われます。
MT4でRCIを表示するには、RCIをダウンロートし、カスタムインジケーターに追加します。
RCIの無料ダウンロードがあるので検索してみましょう。
RCIの使い方

RCIは-100%から+100%の間で上下移動します。
RCIでよく使われるレベル表示は、-80%と+80%のラインです。
RCIで見るポイントは以下の4つです。
- RCIの上下の向き
- RCIの±80%のライン
- RCIの0%のライン
- 長期RCIと短期RCIのクロス
1.RCIの上下の向き
RCIは価格の動きに合わせて上下に動きます。
以下の2つがRCIの基本的な判断となります。
- RCIが上がり始める→買いシグナル
- RCIが下がり始める→売りシグナル
2.RCIの±80%のライン
RCIの上下の向きを見て売買のエントリーの判断をしますが、トレンドがはっきりわからないため、±80%のラインに注目します。
±80%のラインを超えると上昇・下降のトレンドもわかりやすくなります。
- RCIが-80%を超える→買いシグナル
- RCIが+80%を超える→売りシグナル
ただし、
・RCIが-80%を超えてから、あまり上がらず下がり始めた場合は、その下がり始めたタイミングで売ります。
・RCIが+80%を超えてから、あまり下がらずに上がり始めた場合は、その上がり始めたタイミングで買います。
3.RCIの0%のライン
RCIの0%を基準に判断します。
- RCIが0%を上回る→上昇傾向
- RCIが0%を下回る→下降傾向
ただし、この方法は短期的なパラメーターを用いた時には信頼性に欠ける場合があります。
長期的なパラメーターを用いる時によく使われます。
4.長期RCIと短期RCIのクロス
RCIは1本で使うことは少なく、複数で使うことが多いです。
長期のRCIと短期のRCIという2本のRCIのクロスから、売買の判断ができます。
- -100%近くで短期RCIが長期RCIを下から上に突き抜ける→買いシグナル
- +100%近くで短期RCIが長期RCIを上から下に突き抜ける→売りシグナル
RCIを使う時の注意点

RCIを使う時は次の2点に注意しましょう。
- トレンドを正しく判断するために複数のRCIを使用する
- だましを避けるために他のテクニカル指標と併用する
この2点に注意することでより的確な判断ができるようになります。
トレンドを正しく判断するために複数のRCIを使用する
ひとつの時間軸のRCIだけ、特に短期のRCIだけを使うとトレンドをうまく判断できません。
複数の時間軸のRCIを使うことで、相場全体のトレンドの判断ができます。
だましを避けるために他のテクニカル指標と併用する
シグナルが出ているのにそのとおりに相場が動かないという「ダマシ」が起きることもあります。
RCIのようなオシレーター系のテクニカル指標の場合、トレンド相場でダマシが起こりやすくなります。
ダマシを避けるために、移動平均線など複数のテクニカル指標を同時に使うことをおすすめします。
RCIでシグナルが出ても、移動平均線では、トレンドの最中というようにダマシを見抜くことができます。
ダマシについての詳しい記事はこちら
「FXのRCIとは?使い方や注意点を解説!」のまとめ
ここまで、FXのRCIとは何か、RCIの使い方や注意点について解説してきました。
RCIでは、相場の強弱や過熱度を読み取ることで、売られすぎ買われすぎがわかるため、売買のタイミングを判断することができます。
そのサインの見方がシンプルでわかりやすく、初心者にもひと目でわかります。
ぜひ、記事の内容を参考に、RCIをトレードに取り入れていきましょう。