FXのロングとショートとは?メリットとデメリットや判断方法について解説!

FXでは、「ロング」と「ショート」のどちらかを使って利益を出していきます。
「ロング」と「ショート」は、必ず覚えておきたい基本的なFX用語です。
この記事では、ロングとショートの意味、それぞれのメリットとデメリットやロングかショートかの判断方法を解説していきます。
ロングとショートについて
「ロング」と「ショート」の意味について見ていきましょう。
ロングとは?
ロングとは、買いのポジションを保有することです。
「ロングポジションを保有する」という言い方をする場合もあります。
ロングの場合は、通貨を安い価格で購入し、高い価格で売ることで利益になります。
ショートとは?
ショートとは、売りのポジションを保有することです。
「ショートポジションを保有する」という言い方をする場合もあります。
ショートの場合は、通貨を高い価格で売り、安い価格で購入することで利益になります。
*ロングとショートの呼び名の由来
一般的には、次のような理由から「ロング」と「ショート」と呼ばれるようになりました。
- ロング→相場が上昇するのは時間がかかる
- ショート→相場が下降するのは一瞬で短い
「FX初心者におすすめの通貨ペアは?通貨の特徴と選び方」はこちら!
ロングのメリットとデメリット

ロングのメリットとデメリットについて、見ていきましょう。
ロングのメリットとは?
FXでロングを使うメリットは、3つあります。
- 相場の上昇は緩やかなことが多いため、FX初心者でも扱いやすい
- エントリーするタイミングに多少遅れても利益につなげやすい
- 多くの人が使うるため、テクニックや手法などの情報が多い
相場は、上昇する時は、緩やかに上昇する傾向があります。
そのため、初心者でも比較的ゆっくり判断しながらエントリーすることができます。
FX初心者は、ロングから始めるとよいでしょう。
ロングのデメリットとは
FXでロングを使うデメリットは次の2つです。
- 利益を得られるまで時間がかかる
- 機会損失が生まれやすい
相場は、ゆっくりと上昇していくことが多いため、利益が確定されるまでに時間がかかります。
その間は、ポジションを保有していなければならないため、資金力が少ないFX初心者のうちは、機会損失が生まれる場合があります。
ポジションをたくさん取りたい場合には、あまりおすすめできないエントリー方法です。
ショートのメリットとデメリット

ショートのメリットとデメリットについて、見ていきましょう。
ショートのメリットとは?
FXでショートを使うメリットは、次の2つです。
- すぐ利益を得られることが多い
- 大暴落を味方につけられる
一般的に、為替相場は「上昇するときは遅く、下落するときは早い」と言われています。
FXでロングポジションを持っていた場合の大暴落は大損ですが、ショートポジションを持っている場合の大暴落は大きな利益になります。
ショートのデメリットとは?
FXでショートを使うデメリットは次の3つです。
- エントリーするタイミングが難しい
- 素早い判断が求められる
- スワップポイントを支払い続けなければいけないケースもある
ショートは、上昇のようにゆっくりではなく、一気に急落する傾向があります。
そのため、エントリーのタイミングを間違えると、大きな損失につながる恐れがあります。
素早い判断が求められるので、エントリーするタイミングが難しく、ショートを使う際は注意が必要です。
スワップポイントに関して、ショートの場合は、金利差がマイナスになってしまうと、スワップポイントを支払うことになります。
(ロングの場合、金利の低い日本円などを売って、金利の高い外貨を買うことで、スワップポイントを得ることができます。)
ロングとショートの判断方法とは

ロングとショート、どちらで入ればよいのか判断する6つの方法を紹介します。
トレンドラインで判断する
ロングかショートかは、「トレンドライン」で判断しましょう。
右肩上がりであれば「ロング」でのエントリーを、右肩下がりであれば「ショート」でのエントリーと判断します。
レジスタンスラインとサポートラインで判断する
ロングかショートかは、「レジスタンスライン」と「サポートライン」でも判断できます。
- チャートがレジスタンスラインを上抜け→「ロング」でエントリー
- チャートがサポートラインを下抜け→「ショート」でエントリー
移動平均線で判断する
ロングかショートかは、「移動平均線」でも判断できます。
- チャートが移動平均線よりも上にある場合→「ロング」でエントリー
- チャートが移動平均線よりも下にある場合→「ショート」でエントリー
- チャートが移動平均線の中央にある場合→「レンジ相場(トレンドが発生していない相場)」
ローソク足で判断する
ロングかショートかは、「ローソク足」でも判断できます。
ローソク足とは、価格の上昇や下降を視覚的に理解するために使う方法です。
ローソク足には、様々な種類がありますが、「大陽線」や「大陰線」を見るようにしましょう。
大陽線は上昇する力が強いことを意味し、大陰線は下降する力が強いことを意味します。
- 大陽線が出たら「ロング」でエントリー
- 大陰線が出たら「ショート」でエントリー
ファンダメンタルズ分析で判断する
ロングかショートかは、「ファンダメンタルズ分析」でも判断できます。
「ファンダメンタルズ分析」とは、各国の経済指標、政治動向などを基に、為替相場の動きを予想する分析手法です。
この外部要因の結果次第によっても、為替は大きく動きます。
ポジティブな情報が出れば相場は上昇する傾向にありますし、内容がネガティブな情報が出れば、相場は下降する傾向にあります。
- ポジティブな情報→「ロング」でのエントリー
- ネガティブな情報→「ショート」でのエントリー
「FXのロングとショートとは?メリットとデメリットや判断方法について解説!」のまとめ
ここまで、FXのロングとショートとは?メリットとデメリットやエントリーの判断方法について解説してきました。
FXのロングとショートとは、ロングは「買い」、ショートは「売り」を意味します。
それぞれのメリットやデメリットを理解した上で、
- サポートラインとレジスタンスライン
- 移動平均線
- ローソク足
- ファンダメンタル分析
を活用して、ロングとショートのタイミングを見極めていきましょう!
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