国内FXと海外FXどちらがいいか?メリット・デメリットや違いを解説!

国内FXと海外FXどちらで取引をしたらいいのだろう?と迷う初心者の方もいるかもしれません。
この記事では、
- 国内FX口座のメリット・デメリット
- 海外FX口座のメリット・デメリット
- 国内FXと海外FXの取引条件の違い
- 初心者にはどちらがおすすめか
について、解説していきます。
国内FXと海外FXの比較

国内FXと海外FXの比較をしてみると、次の表のようになります。
比較項目 |
国内FX |
海外FX |
---|---|---|
安全性 |
◎ |
△ |
レバレッジ |
最大25倍 |
上限なし(会社によって100~3000倍くらい ) |
スプレッド |
狭い(0.1-0.5pip:米ドル) |
広め(1.0-2,0pips:米ドル) |
キャンペーン |
新規口座開設ボーナス中心 |
入金ボーナス中心 |
取引ツール |
各社ツール |
MT4/MT5 |
入出金のしやすさ |
◎ |
△ |
国内FX口座の6つのメリット

国内FX口座の6つのメリットを見ていきましょう。
- 金融庁に登録しているため、信頼度が高い
- スプレッドが狭い
- 学習コンテンツが豊富
- 確定申告の際に損失を繰り越せる
- いくら稼いでも税率が一律20.315%
- 入金・出金が素早い
1.金融庁に登録しているため、信頼度が高い
国内FXは安全性を保証するために、金融庁のライセンスを得て運営されています。
国内FXでは、顧客資産が会社の資産とは切り離されて管理されており、FX会社が倒産した場合、預けた資金が返金されます。→「信託保全」
海外FXには、信託保全がない場合もあるので、国内FXの方が信頼性が高いといえるでしょう。
2.スプレッドが狭い
国内FX口座のスプレッドは、海外FX口座に比べて狭く設定されています。
国内FXのドル円スプレッドは0.1〜0.5pips、海外FXのドル円ペアは1.0pips〜2.0pipsと大きな差があります。
よって、国内FXの方がコストがかからずに取引できます。
3.学習コンテンツが豊富
国内FXには、初心者の方のための無料セミナーや、FXの基礎知識などの特設ページが公式ページに設けられている場合が多く、コンテンツが充実しています。
4.確定申告の際に損失を繰り越せる
国内FXでは、その年に出た損失を翌年以降で3年間繰り越すことができるようになっています。
5.いくら稼いでも税率が一律20.315%
国内FXでは、いくら利益を出しても税率が一律で20.315%です。
(一方海外FXでは、利益を出した額に応じて税率が15%〜55%の範囲で変動します。)
利益が多くなるほど税金を払わなければならなくなります。
よって、国内FXで利益を出した方が効率的でしょう。
6.入金・出金が早い
入金・出金が早く、入出金手数料が無料な場合も多いのもメリットのひとつです。
国内FX業者はネットバンキングによるクイック入金・出金ができる会社が多いので、スムーズな入出金ができます。
国内FX口座の3つのデメリット

国内FX口座のデメリットは、以下の3つになります。
- 最大レバレッジが25倍
- 追証がある
- MT4・MT5に対応していないFX会社がほとんど
1.最大レバレッジが25倍
国内FXではレバレッジを25倍までしかかけることができません。
見方を変えると、それ以上かけるのはリスクが高いため25倍でも十分とも考えられます。
2.追証がある
国内FXでは、「追証」というしくみがあります。
追証とは、「追加保証金」のことで、保証金が一定水準以下になると求められる保証金のことです。
国内FXではその状態に追加で保証金を入金しなければなりません。
海外FXでは、ゼロカットシステムがあるので、保証金が一定水準以下になると、証拠金が0になるだけで済みますが、国内FXではその状態に追加で保証金を入金しなければならないため注意が必要です。
「追証」・「ゼロカットシステム」についての詳しい記事はこちら
3.MT4・MT5に対応していないFX会社がほとんど
海外FXではほとんどのFX会社がMT4・MT5に対応していますが、国内FX会社は独自の取引ツールを提供している場合がほとんどで、その多くは、MT4・MT5を使えません。(一部のFX会社ではMT4・MT5を使用可能)
よって、MT4のEA(自動売買)が使用できないケースが多くなります。
海外FX口座の5つのメリット

海外FX口座のメリットとしては、次の5つがあげられます。
- レバレッジ倍率が高い
- ゼロカットシステムを採用
- ボーナスが豪華
- MT4・MT5が使える
- 同一口座でFX・CFDの取引ができる
1.レバレッジ倍率が高い
海外FX会社の大きな特徴として、レバレッジが高いことがあげられます。
海外の場合は1,000倍、2,000倍を提供している会社もあります。
レバレッジは、FXでも特に魅力的なポイントで、少ない資金でも大きな金額の取引をすることができ、ハイリスク・ハイリターンを狙うこともできます。
一方、ほんの少ない値動きで証拠金をすべて失ってしまうリスクもあるので、注意が必要です。
2.ゼロカットシステムを採用
海外FXでは、ゼロカットシステムを採用しているFX会社がほとんどです。
国内FXが採用している追証制度と違い、証拠金以上の損失が発生してしまった場合でも追証を負担する必要がありません。
証拠金が0になるだけなので、その点では海外FXのゼロカットシステムはメリットの一つといえるでしょう。
3.ボーナスが豪華
海外FX会社の多くには、「クレジットボーナス」制度があります。
口座入金時に、「取引時のみに利用できるボーナス」が追加でもらえるものです。
これにより実際の証拠金よりも大きな資金での取引ができるようになるため、余裕を持って取引したいユーザーにとってはメリットでしょう。
それに対して国内では、口座開設や取引数量に応じて還元されるキャッシュバックや商品プレゼントなどを行っています。
4.MT4・MT5が使える
海外FX会社では、MT4(メタトレーダー4)やMT5(メタトレーダー5)と呼ばれる取引ツールが使用可能です。
MT4/MT5は、ロシアのMetaQuotes Software社が開発した取引ツールで、テクニカル分析のしやすさや、外部の分析ツール・自動売買が使えることから、世界のFXトレーダーで広く愛用されています。
MT4/MT5は、国内FX会社では一部でしか提供されていません。
メタトレーダーに慣れているユーザーには、メリットと言えるでしょう。
5.同一口座でFX・CFDの取引ができる
海外FXでは、同一口座でFXだけでなく、商品・株価指数・個別株式などのCFD銘柄の取引ができるFX会社が多くあります。
一方、国内FX会社で、CFD銘柄を取り扱っているところは少なく、限られています。
FX以外にも、CFD銘柄の取引もやってみたいと思う場合に、改めて専用の口座開設をしなくてよいのでとても便利です。
海外FX口座の3つのデメリット

海外FXのデメリットは、次の4つがあげられます。
- 金融庁から警告を受けている業者が多い
- 出金拒否・口座凍結もある
- スプレッドが広い
- 入金・出金に時間・手数料がかかる
1.金融庁から警告を受けている業者が多い
海外FX会社のほとんどは、日本の金融庁の警告を受けています。
つまり安全性が保証されていません。
法律にふれませんが、万が一の事態が起こった時は、すべて自己責任となります。
一応、どのFX会社も海外での金融ライセンスは取得しています。
ただし、日本のライセンスのように厳格な顧客資産を保護する規則は定められてない場合が多く、ある程度の金額を支払うと取得できるような簡単なライセンスもあります。
そのため、そのFX会社の金融ライセンスはどのようなものか、事前に調べてみるとよいでしょう。
2.出金拒否・口座凍結がある可能性
海外FX会社によっては、顧客が莫大な利益を出したり、会社側の資金繰りが悪化すると出金拒否などが発生したケースもあります。
また、海外FX会社では、顧客資産を分別管理(口座を分けて管理)するのみで、破綻した場合には、顧客資産がなくなる可能性もあります。
もちろん、これまで何も問題が起きていないFX会社も多々ありますが、国内FX会社に比べて事情がよくわからないというのが現状でしょう。
3.スプレッドが広い
海外FXのスプレッドは、一般的に国内FXに比べてとても広く設定されています。
スプレッドは実質的な取引手数料となるので、スプレッドが広いと残る利益が減り、効率的に利益を積み上げるのが難しくなります。
また海外FXは「変動スプレッド制」を採用しているため、相場によってスプレッドが大きく変動することがあります。
4.入金・出金に時間・手数料がかかる
海外FXの場合、海外の銀行や金融機関を経由すると、時間・手数料も高くかかってしまいます。
決済サービスなど、使える会社もありますが、銀行振り込みの場合は入出金の反映が数日後になってしまうというケースも多くあるので、入出金に関しては、国内FX会社の方がスムーズです。
初心者には国内FXと海外FXのどちらがおすすめ?

初心者には、国内FXと海外FXのどちらがおすすめなのでしょうか?
国内FXの方がスプレッドが狭く、税率も一定であるため効率よく利益を出すことができますし、入出金がスムーズなこと、安全性を考えると、国内FXの方がおすすめです。
別の見方をすると、海外FXでは、自己資本が少なくても大きな金額で取引できる点が、海外FXの魅力となっています。
- 低資金からFXを始めたい人
- 少額でも大きな利益を狙いたい人
- 借金のリスクなしで取引したい人
この条件に当てはまる人にとっては、海外FX会社もメリットがあるといえるでしょう。
一発の大勝負に強い人であれば、効率よく稼ぐこともできるかもしれません。
ただし、身の丈に合わないハイリスク・ハイリターンな取引を繰り返せば、いつかは資金が尽きてしまいます。
そのリスクを考えると、初心者の方は、まず、国内FXから始めてみてもよいのではないでしょうか。
「国内FXと海外FXどちらがいいか?メリット・デメリットや違いを解説!」のまとめ
ここまで、国内FXと海外FXのメリット・デメリット、取引条件について比較してきました。
国内FXと海外FXどちらがいいか?という点については、国内FXの方がスプレッドが狭く、効率よく利益を出すことができ、安全性を考えると、国内FXの方がおすすめです。
ただし、少ない資金で大きな利益を狙えるFX の魅力を生かすのであれば、海外FXという選択肢もあります。
いずれにしても、徹底した資金管理の元にトレードすることをおすすめします。
国内FXと海外FXを利用するにあたっては、メリット・デメリットがあるので、ご自身の目的に応じて、選んでいくのがよいでしょう。