エンベロープとは?FXでのエンベロープの使い方をわかりやすく解説!

エンベロープ


FXを始めると、よく「エンベロープ」という言葉を耳にすることがないでしょうか。

エンベロープとはどのようなものなのでしょうか?

この記事を読んでいくと、

  • エンベロープとはどのようなものか?

  • エンベロープはどうやって使うの?

  • エンベロープを使う時の注意点は

ということがわかるようになります。

エンベロープ
について理解して、ぜひトレードに役立てていきましょう。


エンベロープとは?

エンベロープ

エンベロープとは、移動平均線上下に一定幅で移動させたラインです。

エンベロープには、次のような特徴があります。

レンジ相場に向いている

エンベロープは、価格変動の激しいトレンド相場ではなく、価格が安定しているレンジ相場での利用に向いています。

トレンド相場では、エンベロープの線にローソクが重なってもトレンドの転換が起きにくいです。

一方、一定の間隔で価格が上下しているレンジ相場では、2つのエンベロープ内で価格が動くことが多いので、トレンドの転換点を予想することができます。

ローソク足には、移動平均線から離れ過ぎたら、バネのように元に戻ろうとする力が働く傾向があります。

エンベロープを使うと、そのタイミングが具体的にどこで発生するか判断できるようになります。


スキャルピングに向いている

エンベロープはスキャルピングに向いています。

スキャルピングとは、1時間以内に取引を終える超短期取引のことです。

長期間の取引では、エンベロープが苦手としているトレンド相場が発生する可能性が高いです。

スキャルピングでエンベロープの強みを最大限活かしましょう。


スキャルピングについての詳しい記事はこちら


エンベロープとボリンジャーバンドの違いは?



エンベロープと似た指標にボリンジャーバンドがあります。

ボリンジャーバンドも移動平均線を中心として上下に線を引くため、形がとても似ています。

<ボリンジャーバンド>

ボリンジャーバンド



ただし、ボリンジャーバンドとエンベロープは性質が異なります。

ボリンジャーバンドとエンベロープの違いは以下の2つです。

  • バンドの幅

  • トレンドへの対応度合い


バンドの幅

エンベロープは、上下に引いた線は一定の幅を保ちますが、ボリンジャーバンドでは幅が変化します。

ボリンジャーバンドの上下の線は、価格のばらつきが大きくなると、幅が広くなります。

エンベロープでは、価格にばらつきが起こっているかどうかは把握できず、シンプルで使いやすい反面、情報量が少なくなります


トレンドへの対応

エンベロープはトレンドが発生すると、値動きの変化に対しての柔軟な対応は苦手なので、予想が難しくなります。

それに対して、ボリンジャーバンドは、価格のばらつきを知ることができるので、ある程度トレンドへの対応ができます。


ボリンジャーバンドの詳しい記事はこちら


エンベロープの使い方

エンベロープ


エンベロープは、基本的に逆張り手法に使用するインジケータです。

しかし、相場が強いトレンドの時は、順張り手法にも使えます。

逆張り手法

エンベロープを見るときは、価格が上下のエンベロープに触れるかどうかを見ます。

上側のエンベロープに触れた時→売り注文 (価格が下がる確率が高いため)


下側のエンベロープに価格が触れた時→買い注文 (価格が上がる可能性が高いため)


順張り手法

相場が強いトレンドにともない、一方向へ動き続けている場合などは、エンベロープに触れても構わずエンベロープを突き破るように動いていくことがあります。

そのような強いトレンド相場では、順張り手法が有効になります。

エンベロープに触れたのを強い上昇のシグナルと見て、触れたポイントで同方向にエントリーします。

相場のトレンドが十分強ければそのままエンベロープを突き破って価格は伸びていき、利益になります。

再び、エンベロープに戻って触れたポイントで利益を確定します。


エンベロープをFXトレードで使う時の注意点

注意点


エンベロープを使用する場合に注意した方がよいのは、以下の3つのタイミングです。

  • 流動性が低い時期

  • 節目のブレイク時

  • 強いトレンドの時


流動性が低い時期

お盆休みやクリスマス・年末など、市場参加者が少ない時期は、流動性が低くなり、価格の変動が小さくなります。

値動きが小さくなると価格がエンベロープのラインに到達しづらくなり、エントリーのチャンスが減るので、流動性が低い時期は、取引を控えたほうがよいでしょう。


節目のブレイクの時

価格が意識されていた節目をブレイクした時などは、その方向に大きく動くことが多く、移動平均線までなかなか戻ってこない場合もあります。

大きな時間足でチャートの流れをしっかりとチェックすることが大切です

エンベロープを過信することなく、予想が外れたときには、すぐに損切りをするようにしましょう。


強いトレンド発生時

強いトレンド発生時には逆張りのトレード手法は通用しづらく順張りが有効となります。

強いトレンドかどうか判断して、順張り手法か、逆張り手法かを見きわめる必要があります。


「エンベロープとは?FXでのエンベロープの使い方」のまとめ


ここまで、エンベロープとはどのようなインジケーターなのか? 使い方や注意点について解説してきました。

エンベロープは、価格変動の激しいトレンド相場ではなく、価格が安定しているレンジ相場での利用に向いています。

この記事の内容を理解して、ぜひ、FXのトレードに活かしていきましょう。