FXのDMIとADXとは?トレンド強弱での見方・使い方を解説!

FXでは、トレンドフォローの取引手法は多くのトレーダーに使われています。
この取引方法で重要なことは、トレンド転換を見極めることです。
明確なトレンドが発生する場面で、DMIやADXを使ってトレンドを見極ることで、利益獲得につなげることができます。
ここでは、DMIとADXがどのようなものか、インジケーターの見方・使い方について解説していきます。
DMIとは?
DMIとは、方向性指数と呼ばれています。(Directional Movement Indexの略)
DMIとは一定期間の値動きから、現在の相場の方向性を数値として示したテクニカル指標です。
相場にトレンドがあるかどうか、トレンドの強弱を判断することができます。
オシレーター系の指標で有名なRSIを開発したJ.W.ワイルダー(米国)が、相場を見極めるために考案した指標です。
逆張りで効果を発揮するRSI、ストキャスティクスなどの指標が、一方方向に進むトレンド相場にあまり向かないところから、その欠点をカバーするために作られました。
この指標は、終値の比較ではなく、当日の高安が前日の高安に比べてどちらが大きいかを見極め、相場の強弱を読むところに特徴があります。
価格の変動幅(ボラティリティ)からトレンドを分析します。
- +DI → 上昇トレンドである可能性を判断します
- -DI → 下降トレンドである可能性を判断します
ADXとは?
ADXは、MT4やMT5では、ADX(Average Directional Movement Index)という名前でインジケーターの項目に載っています。
ADXでは、相場の勢いを見ることができます。
- ADXが上昇している場合→相場のトレンドが加速している
- ADXが下降している場合→相場のトレンドが収束に向かっている
一般的にDMIの―Dと+DIと組み合わせることで、上昇・下落のトレンドを把握することに用いられています。
そのため、上昇トレンドや下降トレンドであっても、ADXは、トレンドが発生すれば上昇します。
ADXは、20~30を超えると、強いトレンドが発生する可能性があります。
反対に、相場が反転し、トレンドが弱くなるとADXの数値は下がります。
DMI・ADXの見方
DMI・ADXのインジケーターの見方について見ていきましょう。
上昇トレンド
+DIが上昇し、ADXが上昇している場合は上昇トレンド

下降トレンド
-Dが上昇し、ADXが上昇している場合は、下降トレンド

DMI・ADXの売買シグナル
DMI・ADXの売買シグナルの考え方は、移動平均線のゴールデンクロス・デットクロスに似ています。
+DIと-DIの2本の線がクロスした地点で売買シグナルが発生すると考えられます。
買いシグナル

+DIが-DIを下から上に抜けたら買いシグナル【DMIのゴールデンクロス】
ADXが上昇している場合は、強い上昇トレンドとして買いエントリーのチャンス
売りシグナル

+DIが-DIを上から下に抜けたら売りシグナル 【DMIのデッドクロス】
ADXが上昇している場合は、強い下降トレンドとみなして売りエントリーのチャンス
DMI・ADXの注意点

+DIと-DIは、クロスしていれば必ず買い・売りという訳ではありません。
ADXが下降している時やレンジ相場では、2本の線がクロスしても「ダマシ」に合う可能性が高まるので
注意が必要です。
+DIと-DIがクロスする売買サインを見つけたら、必ずADXも確認しましょう。

図のようなレンジ相場では、+DI・-DIが細かく何度もクロスしています。
レンジ相場では使用する時には、注意が必要です。
出来るだけADXの数値が上向きで高く、トレンドが発生している場合に使いましょう。
レンジ相場でDMIが全く使えないという訳ではありません。
ADXの上昇でトレンドを確認し、ADXが横ばいになる頃を目安に決済を行うという使い方もできます。
DMI・ADXの設定値

DMI、ADXの期間は、特にこだわりがないのであれば、デフォルト値で設定をしましょう。
一般的にMT4では、「14」日間がデフォルト値となっています。
必ず機能するという設定値はないので、設定値を探すよりも、インジケーターを使いこなすことが大切です。
「FXのDMIとADXとは?トレンド強弱での見方・使い方を解説!」のまとめ
ここまで、DMIとADXがどのようなものか、インジケーターの見方・使い方について解説していきました。
このDMI・ADXの見方・使い方を理解することで、トレンドを見極め、トレンドフォローの手法に役立てることができます。
せひ、DMI・ADXの使い方をマスターして、トレードに活かしていきましょう。