FXの「ダマシ」とは?ダマシを避ける方法をわかりやすく解説!

ヒント


FXの「ダマシ」という言葉をよく聞くかもしれません。

「ダマシ」引っかかると大きな損失を負う恐れがあります。

FXトレーダーを困らせるひとつの動きでもあるので、FX初心者の方は特に注意が必要です。

この記事では、

・ダマシとはどのようなものか?

・ダマシが起こる理由

・ダマシで損失を少なくするには?


について解説していきます。


FXのダマシとは


FXの「ダマシ」とは、テクニカル分析で売買のサインが出たにもかかわらず、その逆に相場が動くような状態のことを言います。

レジスタンスラインを超えると、ブレイクアウトで上がることを信じて買いエントリーしたにもかかわらず、かえって相場が下落して損失を出してしまう、というようなものです。

ダマシにあった多くのトレーダーは、含み損に耐えられず、その多くが損切りさせられることになります。


ダマシの典型的なパターン


よく見られるダマシはブレイクアウトの場面です。

大きく分けて2つのパターンがあります。

ダマシのパターン①

下降トレンドとなると思ったところ、逆に上昇トレンドになるパターン>


レンジ相場が続き、何度も跳ね返されてきたレジスタンス付近で、機関投資家など大口トレーダーによる大量の買いで、一気にブレイクします。

その直後から大量の売りが入り、価格はレンジ内に戻ります。

その流れを“一般トレーダーたちは「レンジ相場が継続で、そのまま下がる」と判断して、売りエントリーします。

ところが、価格が下がったところで、すぐに大口トレーダーが大量の買いを入れるため、反転して上昇します。

売りポジションを持つ一般トレーダーたちの大量の損切りを引き起こしながら価格は上昇していきます。

そして、相場を様子見していたトレーダーたちにより、新規の買いが入って、価格はさらに上昇するというものです。


ダマシのパターン②

上昇トレンドとなると思ったところ、逆に下降トレンドになるパターン>

レンジ相場から、大口トレーダーたちの買いエントリーブレイクアウトします。

これを見た一般トレーダーたちによる買いが入ります。

そこで大口トレーダーが、今度は一気に売りを入れるので、価格が急落します。

直近で買いエントリーを入れた一般トレーダーたちの損切りも巻き込み価格はさらに下がって大口トレーダーのますます利益が伸びることとなります。


FXでダマシが起こる理由

注意



FXダマシが起こる理由は、多くの人の注目が集まるタイミングを狙って、売買のサインとは反対方向に資金が投入されるからです。

タイミング投下される資金量によって、サイン通りに動くかダマシになるかが決まります。

エントリーで入る個人トレーダーを狙い、大口トレーダーが反対注文を入れることで発生することもあります。

だましが起こる原因はFXの仕組みにあります。



FXはトレーダー同士が利益を奪い合っている投資で、FXに参加しているすべてのトレーダーが利益を出せるわけではありません。

誰かが勝っているということは、逆に誰かが負けていることになります。


FXのダマシで損失を出さないための方法5つ

ヒント


FXのダマシ損失を出さないための対策としては、以下の5つがあります。

1:はじめのトレードサインですぐにエントリーしない

1つ目は、ブレイク後のはじめのトレードサインでそのまま飛び乗らずに、「押し目」や「戻り目」をしっかりと待ってから、エントリーするようにすることです。

落ち着いて分析してから判断すれば、ダマシにあう可能性を下げられます。

あせらず、二発目のサインを待ってからエントリーしましょう。


2:他のテクニカル分析で確認する

2つ目は、売買のサインダマシかどうかを他のテクニカル分析を併用して確認するということです。

一つの分析によるサインだけでは根拠が弱い場合もあるので、いくつか組み合わせて判断しましょう。


3:他の通貨ペアの動きも確認する

3つ目は、他の通貨ペアの動きも確認するということです。

FXには多くの通貨ペアがありますが、その中で値動きがほぼ連動する通貨ペアもあります。

同じような動きをする通貨ペアを同時に分析すれば、売買サインへの確信も高めることができます。


4:損切りラインを設定する

4つ目は、損切りラインを設定することです。

ただし、ラインが狭すぎると損切りが多くなって、利確のチャンスを逃してしまうことにもなるので、損切りラインは厳しくし過ぎないように設定しましょう。


5:はじめは少ないロットでエントリーする

5つ目は少ないロットでエントリーすることです。

初めのエントリーサインでは、ロットを少な目にしてエントリー、ダマシが起こらないのを確認したら、2回目のエントリーサインで、ロットを増やして追加で注文を入れます。

こうすることで、比較的安全に注文を入れることができます。

もちろん、初めのエントリーでダマシにあったらすぐに損切りします。


FXでダマシにあってしまったら?


ダマシにかかったと思ったら、すぐに損切りをすることです。

ダマシが起こる時は、逆の方向に大量の資金が投入されるので、損切を迷っているうちに大きな損失となる恐れがあります。

すぐ損切りして次のチャンスに備えましょう。


「FXのダマシとは?ダマシで損失を少なくする方法をわかりやすく解説!」のまとめ



これまで、FXの「ダマシ」とは何なのか?発生する理由できるだけ損失を少なくする対策について解説してきました。

FXのダマシとは、本来動くとされている方向とは逆行する動きをすることです

FXのダマシ完璧に避けることは不可能ですが損失を少なくすることはできます。

この記事を参考にFXのダマシについての理解を深め、ダマシの被害を最小限に抑えていきましょう